腰痛の話①【体の不思議】*京都烏丸の鍼灸院で腰痛改善!*
目次
- ○ 腰痛の話
- ・腰痛の分類(①腰に由来するもの)
- ・腰痛の分類(②成長や加齢によるもの③事故やけがによるもの)
- ・腰痛の分類(④カリエスや化膿性脊椎炎によるもの⑤腫瘍によるもの)
- ・腰痛の分類(⑥腰以外に由来するもの)
- ・腰痛の分類(⑦心理的な原因のもの)
- ○ 筋・筋膜性腰痛
- ・筋・筋膜性腰痛の特徴
- ・筋・筋膜性腰痛の判断方法
- ○ 椎間関節性腰痛
- ・背骨と椎間関節の構造と椎間関節性腰痛の特徴
- ・椎間関節性腰痛の判断方法
- ・【三関節複合体(three-joint complex)】
腰痛の話
空鍼癒院には
腰痛を良くしたい方が
たくさん来院されます。
シチュエーションとしては
✅ 外科手術後のリハビリテーションやコンディショニングのために。
✅ブロック注射や牽引治療といった整形外科における
対症療法で間を持たされているがあまりよくなっているようには感じない。
✅鍼灸院や接骨院で治療を受けていたけれど
よくわかってくれていた先生がやめちゃって・・・
などなど・・・。
病状としては
さっきぎっくり腰になった
と言ってタクシーを使って来られる
超急性の症例から
何十年も腰痛があって
痛くない時がないので、
普通という状態が
思い出せないというような
慢性の症例まで
いろいろいらっしゃいます👀
これから2回に分けて
鍼灸・マッサージ師の立場から
・ 整形外科を受診した方が良い腰痛のこと
・ 鍼灸院における治療で改善が期待できる腰痛のこと
・ やり過ごしていると危険な腰痛のこと
などなど・・・
腰痛について詳しく書いていきます📝
腰痛がある方はもちろん
実は予備軍かもしれないと
どこか不安を感じておられる方々
少しずつでいいので
じっくり読んでみてください📖
腰痛の分類(①腰に由来するもの)
腰痛は、姿勢や習慣など
日常の生活や身体の動きの癖と
深い関係があるわけですが
実際どんな種類があるのでしょう🤔
まず基本となる
日本整形外科学会の分類を
ご紹介します👍
① 腰(脊柱 = 背骨)に由来するもの
✅先天異常や側弯症
✅ 腰椎分離症など
【解説】
空鍼癒院が自信を持ってできることは
鎮痛と疲労の軽減です。
それプラス
毎日の生活の中で
・ 気を付けた方がいいと思われること
・ 改善に向けてのトレーニング方法
・ 楽になる姿勢のレクチャー
などを付け加えることで
症状の安定化を図ります⚖
腰痛の分類(②成長や加齢によるもの③事故やけがによるもの)
② 主に成長や加齢に伴っておこるもの
✅変形性脊椎症
✅椎間板ヘルニア
✅脊柱管狭窄症
✅変性すべり症など
【解説】
正しい施術を受けていただくことと
姿勢の在り方やトレーニングの方法を
お知りいただくことによって
症状の原因進行を遅らせ
良い方向への病態変化を促進し
生じている痛みやしびれの軽減
運動制限の改善など、
具体的にある症状の
改善が期待できます。
空鍼癒院では
当院で治療する方がいいケース
整形外科への受診を
進めるべきケースなど
検査の結果とこれまでの臨床経験から
しっかり状態を見極め
その方その方のニーズと
生活形態に合わせた
最適な処置を考えます😊
③ 事故や怪我により生ずるもの
✅腰椎の骨折や脱臼などの外傷
【解説】
これらの病態に対しては
法的に鍼灸・マッサージ師が
患部の処置をすることはできません❌
まずは骨の整復ができる医師や
柔道整復師などに診ていただいて
その先のリハビリやコンディショニングを
鍼灸・マッサージ院で
することが望ましいでしょう⭕
骨折や脱臼、捻挫でもそうですが、
痛みの除去と運動範囲の拡大
受傷後の硬くなった筋肉を
柔らかくすることについては
空鍼癒院の施術が
最も得意としているところです👍
腰痛の分類(④カリエスや化膿性脊椎炎によるもの⑤腫瘍によるもの)
④ カリエスや化膿性脊椎炎などの感染や炎症によるもの
【解説】
まあものすごい発熱と痛み
その他いろいろ
危ない症状が出ているでしょうから・・・
私たちの所に来ている
場合ではないでしょうね!!💦
⑤ 転移癌などの腫瘍によるもの
【解説】
今の時代
癌の疼痛軽減を
やってる鍼灸院は
ほとんどないかもしれませんが
私が学生だった頃には
一回の治療に
百層のお灸をすえたり
はりで不足している
気(生命エネルギーのようなもの)を補ったり
止まっている気の流れを
回復させることで
癌の痛みを
コントロールするというような
麻酔的鍼灸治療を
行っている場所がいくつもあったんですよ!!
まあもともと難治の病態からくる
痛みや心身の不安定状態を
施術や言葉、環境を使って
良い方向に向かせるというのは
地域医療における鍼灸院の
大事な役割の1つです😊
腰痛の分類(⑥腰以外に由来するもの)
⑥ 腰以外に由来するもの
✅解離性大動脈瘤などの血管の病気
✅尿管結石などの泌尿器の病気
✅子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科の病気
✅胆嚢炎や十二指腸潰瘍などの消化器の病気
✅変形性股関節症などの腰以外の整形外科の病気によるもの
【解説】
腰が痛くなる原因って
ほんといっぱいありますねえ(笑)
ただ、上記のような
疾患や病態がある時というのは
痛みもちょっと危機感を感じるような
強いものがほとんどですし
吐き気や脂汗
顔が白く青ざめているような場合などは
即刻原因を
除去しなければならない
というような緊急事態ですから
決して我慢しないで
迷わず各科、専門病院に
診せに行ってください🏥
ですが例えば
シップ、牽引などの保存療法や
痛み止め、漢方薬などが処方されただけで
しばらく様子をみましょうかなどと言われた
そのような場合は
ぜひ空鍼癒院においでください😊
1回の治療で
目に見えた変化を起こすことが
難しい場合もありますが
痛いとかだるいなど
症状の軽減・除去
いかに症状が出にくくするか
というような予防と手当て
日常における心身の
管理方法のレクチャー
生活の質の向上
そのようなことについては
空鍼癒院が責任を持って取り組みます。
どうぞお任せください✨
腰痛の分類(⑦心理的な原因のもの)
⑦ 身体表現性障害
✅統合失調などの精神疾患や心理的な原因による場合
【解説】
人の身体には
たくさんの種類の
「気」が流れているんです!
日常の疲れや心の葛藤
などからくる様々な症状に対して
「気」の流れを調節してあげることで
痛みが楽になったり
症状自体が
奇跡的に消えてしまったり
することがあるぐらいです😲
まさに心身一如を
実感する瞬間です✨
筋・筋膜性腰痛
それではここから
上記の学会分類とは様相を異にする分け方ですが
鍼灸院の実態に合った形で
腰痛について具体的に診ていきましょう👨
この腰痛は文字通り
頸の後ろから腰まで縦に走る
背骨をまっすぐ立てるために働く
脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)や
身体を横に曲げたり
腰をひねる時に働く
腰方形筋(ようほうけいきん)、
それらの筋の表面を
広く包む筋膜などが
日々の生活の中で
過剰な緊張状態に追い込まれた結果
起きる腰痛です⚡
つまり、疲労によって
腰にある筋肉や
それらを包む筋膜が
炎症を起こしたり
軽く腫れたりして
知覚神経(痛みを脳に伝える神経)が
刺激されることによって
起きている腰痛だということです!
筋・筋膜性腰痛の特徴
①長い時間立っている仕事をしたり
重い荷物を運ぶときのように
背筋をまっすぐに維持することや
ひねったりする際に働く
筋肉の使い痛みが原因です。
②悪化する血液循環
組織の血液循環は
筋肉や関節が
動くことによって維持されるため
痛いからといって動かせずにいると
↓
姿勢が固定され、組織への血液の出入りが減り
↓
その部に血行不良が起き、筋肉がやせて
↓
力を発揮するのに余計に負担がかかる
というような悪循環に
陥ることになります😨
③不安、緊張
研究結果としても報告されているのですが
仕事のプレッシャーや
好まない人間関係などの
精神的ストレスも
腰痛を悪化させる要因になります!😨
筋・筋膜性腰痛の判断方法
腰を前に曲げたときの方が後ろに曲げたときよりも痛む、
あるいは、右に曲げたときは左側、
左に曲げたときは右側というように
曲げた側の反対側
(筋肉が引き延ばされる側)が
痛むのがこの腰痛です!
多少痛みが強くとも
比較的早期に
症状を軽減させられる腰痛です!!😊
ただ、日常生活は
普通に続きますので
お教えするセルフケアの実践と
時々空鍼癒院で
チェック施術を受けていただきながら
常に良い状態を
維持していかれることを
お勧めします👍
椎間関節性腰痛
この腰痛は
ぎっくり腰の経験がある方や
長い間痛みを回避するために
不自然な姿勢で生活している方
などに多い腰痛です。
背骨と椎間関節の構造と椎間関節性腰痛の特徴
脊柱は、
26個の椎骨と言う丸い骨が
後で詳しく触れます
三関節複合体という構造物で
縦に連結されることによって
できた一本の柱です👨
そしてそれぞれ縦に並ぶ椎骨の
上の椎骨の下関節突起と
下の椎骨の上関節突起
というそれぞれのでっぱり部分で連結し
椎間関節という
ほとんど動かない骨の
連結部を形成します。
椎間関節性腰痛の特徴
椎間関節は
他の関節と同じように
関節包という硬い袋に
包まれているのですが
その袋には
知覚神経(痛みを脳に伝える神経)が
いっぱい張り巡らされています🧐
また、椎骨の骨表面にも
知覚神経があるため
それら組織の炎症や
近くにある筋肉などが
むくんではれたりして
神経に触れたりすると
びりびりー⚡⚡⚡・・・なんて
激痛が走るわけです😨
先ほどの筋・筋膜性腰痛よりも
ご自身にも日々の生活の中で
結構頑張っていただかないと
改善しにくい腰痛です💦
椎間関節性腰痛の判断方法
このタイプの腰痛は・・・
持続性でじわーっと痛む
筋・筋膜性腰痛と違って、
「ずきん!!」とか
「ぎくっ!!」
というように
激痛を感じる時があります⚡
また、後ろに腰を曲げたときに
前に曲げたときよりも痛む、
あるいは
右に曲げた時には右
左に曲げたときは左というように
曲げた側の
椎間関節が押し付けられるために
痛むのがこの腰痛です👨
改善していくためには
施術と一緒に
お尻の筋肉や腹筋
背筋や体幹(胴体)にある
インナーマッスルの
トレーニングを習慣化して
腰椎の後弯を
少しずつ元に戻していきながら
「ぎくっ」とずれない
強くて柔軟性のある腰を
作っていく必要があります!
施術の力と
ご自身の頑張りを足して
永続的に良い状態を
維持・発展させていきましょう👍
【三関節複合体(three-joint complex)】
ところで、椎間関節を原因とした
腰痛を発症している場合、
姿勢よく
背筋を伸ばしている状態より
少し腰が曲がったぐらいの方が、
腰椎椎間関節への負荷が少なくなって
痛みがましになるのが一般的です🤔
椎間関節は、
椎骨の後ろ側
(椎弓 = ついきゅうという部分)
の両脇ににある小さな関節で、
上下の椎骨の前部
(椎体 = ついたいという部分)の間にあって
クッションの役割を果たしている
椎間板 = discと一緒に、
三関節複合体(three-joint complex)
というシステムを構成しています👍
三関節複合体は
脊柱の上から下まで
上下に並ぶ椎骨間すべてにあって、
脊柱への負担を軽減する
クッションの役目を果たしたり、
脊柱全体としての
協調的な動きを作り出しているのです!
その部分に
姿勢や動きの癖によって
偏った負担がかかり続けると
やがて腰痛となるわけです💦
つづく