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Home > ブログ > マッサージ・はり・きゅうの「行為の意義」【手当の整理4(保険診療編③)】

コラム

マッサージ・はり・きゅうの「行為の意義」【手当の整理4(保険診療編③)】

鍼灸院 行為の意義

目次

マッサージ・はり・きゅうの「行為の意義」

少し時間が空きましたが

ここ2回のブログでは

日本における公的医療保険の現状と

鍼灸・マッサージや接骨・整骨の

治療?施術?を医療保険で受けるための要件
(健康保険の対象となるケース)

についてまとめてきました📝

そして今回は保険診療編の最終回✨

乱立する手技業界あるいは手当ての業界の中で

医療行為ともそうでない行為とも捉えることができてしまう

立ち位置がどんどんややこしくと言いますか

位置づけること自体が難しくなっている

マッサージ・はり・きゅうの「行為の意義」について、

私見を述べます👨


はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師は

公的には「治します」だとか「効果がある」

というような言葉を使用して

自らの施術行為の価値について

お話しすることを許されていません🙅

ですが、今回のブログに関しましては

お客さん(患者さん)の期待がそのことにありますから

そのような言葉をしっかり使って書いていこうと思います

それでは進めていきます!

鍼灸マッサージの昔と今!?

もともとは、医師、歯科医師、看護師、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師など

病院で勤務する医療従事者と同じように

巷の鍼灸院やマッサージ院、接骨・整骨院の間にも

お客さん(患者さん)に対する一定の住み分けがあって

それぞれの場・人が節度を持って

施術を行っていたように思います🤔



しかし、今はどうなんでしょう。


例えば、料金の回収方法の工夫?小細工?によって

お客さんを縛り付ける店や単に安さだけを売りにする店など

ビジネスオンリーの店が激増し

マッサージにあっては、国家資格があるということに対する

社会の認識すら薄らいでいるような現状です😢

また、ホームページやYouTube、SNSなどを使った

情報の見せ方に主眼が置かれた集客合戦が行われている状況もあって

健康に対する鍼灸・マッサージの純粋な意味での必要性とその価値が

どんどん届きにくくなっているかもしれませんね💦💦
(そんなことまじめに追求してたら肉食外来種に食べられちゃう~ 笑)

なあんてね!!

高めたい鍼灸マッサージの価値!一方で・・・

しかし、さすがにここまで施術を行う専門家としての

基礎となるハートを備えていない人々が増えてしまいますと

どうしてもいろんなことが起きてしまいますね😨

事故や過誤、猥褻事象を起こす者が出たり

売り上げを上げたいがために、様々な理由を作っては

意味のない来院を繰り返させる店が増えたり

挙句の果てには

免許保有者が不正請求を乱発していたり

などなど・・・

それはもう目を伏せたくなるような実態が広がっています!!



📚参考までにお伝えしておきますと

柔道整復師、鍼灸師、マッサージ師が行う治療を

保険に適用させることで年間約4000億円という

国民医療費が使われることになります!!

決して安い金額ではありませんよね😲

もしこの金額が社会からの期待値なんだとしたら・・・。

ちゃんとその期待に見合った仕事をしていたいですね👍


さあ、これから業界はどのように淘汰されていくのでしょう!!

厚労省や医師会など、医学のボスたちが本気で動き出す前に

国から免許をいただいている鍼灸師・マッサージ師一人一人が

業界や現状に対して一石を投じるつもりになって

自身の施術にどのような価値が見いだせるのか???

一度考えてみた方がいいのかもしれませんね!!

来院するの意味を考える

ここからは、上記のことを踏まえた上で

私が考える行為の意義と

空鍼癒院が作ろうとしている施術(治療)の環境について

お話ししておこうと思います👨


私は、お客さん(患者さん)が

鍼灸院やマッサージ院に来院される意味について

次のように考えています。


それは・・・

「ご自身の充実した健康な生き方に対する課題をご自身の力で解決できるようにすること」

であると。


施術を受けにいらっしゃる方々には

お一人お一人にそれ相応の生きてこられた歴史があります✨

お一人お一人に家族をはじめとするさまざまな人間関係の状況があります👣


直接の来院理由が肩が凝るとか腰が痛いだったとしても

それらの多くは単なる入り口に過ぎず、その奥に背景となる

施術(治療)の効果とはまた別の

それぞれの来院理由が隠れているものですよ!



時間、環境、人が相乗的に作用し合って

鍼灸院やマッサージ院では

奇跡も含めていろ~んなことが起きますからねえ!!

私自身30年近くこの仕事に携わっていますが

鍼灸・マッサージ院というのは、

ほんとおもしろい場所だなあと思います😊



厚生労働省中央社会保険医療協議会委員の

印南一路慶応義塾大学教授は、その著書の中で

保険診療の対象となる公的な医療には

① 人々の命を守ること

② 人々の自立を支援すること


という2つの大きな目的があるとおっしゃっています。


保険診療と同じく

療養費を請求している者はもちろんのこと

国家資格を拠り所としているマッサージ師、はり師、きゅう師は皆

この②のことをもう少し意識すべきなのかもしれませんね!!

「人々の自立を支援すること」

改めて考えてみますと、

焦点が絞りにくい広さと深さを持った言葉ですよね!!

『治す』の意味と鍼灸院やマッサージ院の役割

ううん、いろんなお客さん(患者さん)の顔が浮かびますねえ・・・


私もついついそうなってしまいそうになるのですが

何かそこに症状があって「治してほしい」なんて唱えられますと

当たり前ながらに「治したい」と思うわけです。

しかし、この「治す」という言葉には

本来たくさんの意味があっていいはず
なのに

人々がイメージする「治す」は

どうしても、症状に対する医学的な効果

あるいは身体に対する治療の結果というような

ずいぶん狭い「治す」のイメージに偏りますよね😨

難しい専門用語を並べて理屈を押し付けているうちに

いつの間にかお客さん(患者さん)を置き去りにして

見えている症状だけを追いかけてしまっている💦

いわゆる木を見て森を見ずの

施術者?治療家?もたくさんいますものね😢


しかし、それではだめなんですよ!!


なぜなら、私たち鍼灸・マッサージ師は

命を救ったり治療するなど、

時間とノルマを重視せざるを得ない医師とはまた違う方法で

健康で過ごせることのすばらしさを

広められたら良いのではないか
と考えるからです✨



全く違う言い方をしますと

ゆったりとした時間の流れと

懐かしさを感じるぐらいの穏やかな環境

絶妙な距離感にある近しい人間関係


など、病院や医院では追求しない

どちらかというと今の時代敬遠されがちな

スローであいまいなものを大切にしてもいい医療

そのような全人的医療を遂行できる場所が

鍼灸院やマッサージ院である
と考えているからです😄

空鍼癒院が大切にしていきたいこと

生きている実感を探す

孤独を和らげる

人と触れ合う実感を得る

など、症状の軽減・除去だけでなく

間接的に命を吹き込む場所

命を色づける場所

それが鍼灸院やマッサージ院の役目ではないかと考えています✨✨


空鍼癒院はこれからもずっとそのことを大切にしながら

堂々と王道を歩む、鍼灸・マッサージ院であり続けたいですね😊



今回のブログで「手当ての整理(保険診療編)」は終わりです👏

次からは、具体的に症例を挙げながら空鍼癒院の施術風景をご紹介します🎉

また読んでくださいね!

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