「ジムと空鍼癒院で完全コンディショニング」【症例集#3】
目次
- ○ 50代女性の症例
- ・しんどくならないように自分と向き合う
- ・頸肩部の凝りと右手指の痛み
- ・気の流れとお尻の痛みへのアプローチ方法
- ・2つの考えに基づく頸肩・手指へのアプローチ方法
- ・東洋医学の大切な3つのこと✨
50代女性の症例
空鍼癒院に通っていらっしゃるお客様の中で
五本の指に入るほど、ご自身の心身を大切にし
健康な状態を維持しようと
努力されている方✨
心はとってもクリアな状態
(厳密にはクリアになるように動いていらっしゃる)
週に2・3回行かれるジムでのトレーニングと
月2回の空鍼癒院への来院によって
心も身体も、大変良い状態に維持されています👏
今回はそのお客様の症状と
それらに対する
ケア(キュア)の方法をご紹介しながら
空鍼癒院で行う
施術や治療に対する
考え方についてもお話しします😊
しんどくならないように自分と向き合う
この方は、大の読書好き📚
頻繁に図書館へ行き、たくさんの本を借りて読んでおられます。
また、日常ではご家族の介護もなさっており
頸・肩・腰など
身体を触察しますと
何かしんどいことがあったのかな
あるいは
オーバーワークになっているんだろうなと感じさせるような
所見がしばしば現れます。
ただ、それらの症状が
長く続くことはありません。
なぜならこの方は
しんどくならないように
ご自身でジムに通って
代謝を高める運動をしたり、
インストラクターの先生に
教えてもらったことを実行されたり、
当院においてコンディショニングやケアを受けたり、
とにかく決まったルーティンで
ご自身の心身と
しっかり向き合っておられるからです。
この方が初めていらっしゃったのは
暑い暑い昨年の8月🌞
初めていらっしゃった時は、少しおどおどしたような感じはある一方
ピンポイントでしっかりとした意思表示をなさるところもあり・・・
あらっ、少し神経質な傾向があるのかな
ある部分で気持ちに不安を抱えていらっしゃるのかな
というような印象を持ちました。
ですがそれは私の全くの取り越し苦労
ただ初めてで緊張されていただけだったんだ
ということが、この1年のお付き合いを通じてよくわかりました😊
話が脱線して戻ってこれなくなりますので
そろそろ施術の方に話を移します👇
頸肩部の凝りと右手指の痛み
この方が最初空鍼癒院に来られた理由は
頸肩部の凝り感の軽減と
右手指の痛みの除去でした。
この2つの症状を聞いて
西洋医学的にぱっと思いつくのは
むち打ちなどの外傷によって
手や指の感覚を支配する神経が
引っ張られたり傷つけられた結果
しびれや痛みなどの症状が指や手に現れているもの
もしくは
加齢によって頸椎という頭を支える骨が変形して
頸から腕に延びる神経を刺激することによって
手や指に様々な症状が生じる
頸腕症候群と呼ばれる病態による症状
一定のラインを超えた精神的なストレスによって
「助けて!!」の声が痛みとして表現されている場合
などなど、様々な理由が考えられます🤔
このお客様の場合もまずはそのような予測に基づいて
お話をしたり、いくつか必要な検査を実施しました。
ですが、最初に書きましたように心はクリア
検査もすべて陰性でした。
そこで、もう少し詳しく状況をお聞きしていきました👂
すると、ずいぶん前から肩こりがあって
右手指の痛みは右の背中や肩甲骨
腕の後ろ辺りから引いているような気がするとおっしゃられました🗣
✅行った検査が全て陰性だったということと
✅肩の凝っている部位
✅「ここら辺りから」と示される背中の部位と手指の痛む場所は
気という物質の通り道である
小腸経や三焦経、膀胱経と呼ばれる経絡の走行上に現れているということ
所見と、お話ししている内容などから
一気に私の見立てができあがっていきました👍
気の流れとお尻の痛みへのアプローチ方法
気という物質は、ここではひとまず
「元気」とか「生命エネルギー」などと
想像しておくことにしましょう👌
気は、足りなくなったり、詰まって流れが止まってしまいますと
身体に様々な症状を引き起こします💦
つまり、この方の場合は
上記のような経絡の中を流れる
気の流れが悪くなって
その経絡の末端(手や指)に
症状が出ているのではないかと考えました。
そこでそれらの経絡上の反応点(ツボ)にはりをちょんちょん
経絡の走行に沿って皮膚をかりかりなど
そうやって詰まっている気を通す術を行いました。
鍼灸院やマッサージ院で
はりをうつ、揉んだり指圧をしているシーンはテレビなどでも時々放映されます。
ですが、打ったはりや近づけたはりに
気を送ったり
経絡をこする術式などは
あまり見ることのない方法かもしれませんね。
実はそのような術式は
空鍼癒院の施術(治療)にとって
欠かすことのできない大切な技術なのです✨
また、この方には右のお尻のだるさのような痛みのような
いわゆる違和感と言われる症状もあります。
この症状に対しては
腰から出て下肢の運動や感覚を支配している
坐骨神経と呼ばれる神経がその経路上で
炎症を起こした筋肉や
局所に生じた
疲労物質あるいは発痛物質など
物理的・科学的原因によって
刺激されていると考え
アロマオイルを使用した膝から下のマッサージと
坐骨神経の経路上に位置する筋肉に
はり通電を時々行っています。
2つの考えに基づく頸肩・手指へのアプローチ方法
空鍼癒院の施術(治療)は
2つの考え方に基づいて行われます👍
1つは、
症状が現れている局所に
施術野(治療野)を求める考え方
もう1つは、
西洋医学的には、神経や血管の走行
東洋医学的には、経絡という気の通り道の走行
を考慮して施術野(治療野)を症状が現れている所とは
全く違う沿革部に求めるという考え方です。
あるいは、特効穴や補瀉法(ほしゃほう)と言って
古来から受け継がれてきた
経験医術に基づいて術を施すこともあります。
今回の場合、頸や肩の凝りと
右手から指にかけて痛むというのが症状ですから
頸と肩には局所施術として
うったはりに小さな電気を流して
凝り固まった筋肉の血液循環を改善させる
はり通電療法(パルス刺鍼)を行い
手指の痛みの改善のためには
指から腕の後面を登って
肩甲骨の周囲から
肩・頸・顔を通って頭に上る
小腸経と三焦経
背中の違和感に対して膀胱経という
経絡上のツボにはりをうって気を流し
最後にそのはりの刺激を飛ばすために関連部位のマッサージを行いました👍
さっぱり意味がわかりませんよね(笑)
施術(治療)の考え方や
内容など、東洋医学の深くを
これを読んだだけで
理解することは難しいですから
そのあたりは追々ということで・・・
東洋医学の大切な3つのこと✨
今回のお話を元に、ここでは
以下のことをお伝えしておきます👍
① 西洋医学で刺激や血液が流れる
神経や血管という通路があるのと同じように
東洋医学では気という物質が流れる
経絡という通路があるということ。
② 整形外科や内科など
病院で原因がわからないような症状はもしかすると
気の不足あるいは鬱滞によって起こっている症状かもしれないということ。
③ 痛みやだるさをはじめ、長年にわたって苦しめられている症状も
東洋医学的に症状を捉える
考え方の施術(治療)を
してみると良くなることがあるので
どうかあきらめないでほしいということなどです。
今日のお話はここまで🙌
また来月、お客さんと私の
心温まるいいお話をリポートします🎤
自然に特徴的な病態についても
ご紹介することになりますから
何かご自身の身体状況と重なる部分がありましたら
どうぞご相談くださいね!!😊
また、少しでも理解を深めていただくために
様々な施術(治療)の
考え方について書いていきますので
みんなで身体に対する知識を深めて
安定した心身の状態と
さらなる健康を手に入れるための
お勉強を進めていきましょう📖